ヘビイチゴの薬酒

ヘビイチゴの薬酒

 忍野村をはじめ、山梨県ではヘビイチゴの実を焼酎に漬けたものを薬酒として利用している風習があります。来館者との会話で「ヘビイチゴ、よく効くのよね」「これ、おばあちゃんが作っていて子供の頃、虫に刺された時につけてもらった」「懐かしい」などとおっしゃる方の出身地は、きまって山梨県と静岡県なのです。調べたところ、このようにヘビイチゴを利用するのは山梨県と静岡県、岐阜県の一部や神奈川県の山梨県側のごくわずかな地域だけとのこと。  別名「毒苺」の名をもち、名前にも蛇がつくことなどから、忌み嫌われることが多いヘビイチゴですが、ローカルな薬草として今も忍野村の薬草文化継承の一翼を担っています。焼酎に漬けたばかりの時は、イチゴの名に相応しいフルーティーなベリーの香りがします。透明な焼酎に浮かぶ真っ赤な実は、うっとりするほど美しいのですが、数日するとあっという間に茶色く変色してしまうのが残念でなりません。効果の感受性は人それぞれですが、忍野村では有名で絶大な支持を受けている薬草…それがヘビイチゴです。

関連記事

  1. 忍野村と薬草

  2. 日本の医薬のはじまり

11月28日オンライン開催
【締め切り】11月10日
定員100人
詳しくはお知らせをご覧ください